3児の母、夢への階段を上る~ワンオペママでも起業~

20年6月に会社員を卒業。起業を志した3児の母が夢を叶えるための行動を綴るブログ。

何もない私がなぜ会社員を辞めたのか

私は6月末に会社を辞めました。

よく元同僚や友人から
「自分が大黒柱で、会社員を辞めるのは怖くなかったの?」
と聞かれます。
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正直に言います。

不安だらけでした。

というのも、我が家は一般的な日本の共働き夫婦と異なります。

夫が外国人、そして個人事業主。私は一般的な会社員でした。

ナイジェリアの夫は育児をしませんし、家事もやらない。
というか、週に3回ほどしか帰宅をしない。

そのため、家事育児は全て私が行い、生活費も収入が安定している私が全て支払っています。

夫が出すものといえば、日曜日の買い出しや牛乳切らした時に買ってくる牛乳数本程度です。

こんな状況の中、私が会社員を辞めるというのは、この家族にとって非常にリスクが高いのはお分かりでしょう。

結婚し、子どももいて起業しようとしている方の多くは、旦那さんが固定費を払っているようですが、うちは全くの逆。私が大黒柱です。

私は、二人目の育休中に近所の会社へ契約社員として転職。
すぐに正社員になれるものかと思っていたら、甘かった・・・・。

入社当時は正社員同様、前職の収入を考慮してもらえ正社員と同様の給与を頂いていました。しかし、私が3人目の育休に入っている間に制度が変わり、月収も以前のマイナス8万。

でも、下がる月収と反比例するように、どんどん増えていく仕事量。

時短勤務へ切り替えても、給与だけ減り、仕事をどんどん任せてもらえる・・・。

嬉しい反面、年齢だけ重ねていく現実を見て、このまま会社員を続けていくことに疑問を持ち始めました。

一度きりの人生、このまま生活のために現状維持でいいのだろうか?

周りのワーキングマザーも、日々の忙しさと家計のために現状維持というのが、最低で最高の決断と割り切っている人ばかり。

そんな中、もやもやした私の背中を押してくれたのは、4年前に亡くなった高校時代の親友でした。

彼女は癌で亡くなりました。でも、働きながら大学に通い、院内学級の教師になりたいという夢を追い、日々頑張っていました。

やりたいことが明確で行動を続けたいいた人が、命を落とし、続けられなくなる。

その一方で、命があり、仕事もある私が、一度きりの人生を挑戦せず安定一番で考えている。

子供がいること、夫の収入が不安定であることを理由に、それを諦めてしまっていいのか。

私は、彼女の写真を見ながら、自分に何度も何度もこの問いを投げかけました。

そして、「死ななければ何でもできる。命があれば何でもできる」。

そう思い、思い切って会社を辞めることに決めました。

なぜ、事業を副業で進めて発展させる前に、会社を辞めたのか?

単純に、時間がなかったからです。

子持ちの副業というのももちろんできますが、完全ワンオペ、子供3人、実家遠方、という私のキャパを考えると、睡眠時間を削る以外、それは無理でした。

あと、一旦頭の中を空っぽにしたかった。

何も考えず、ぼーっとする時間が欲しかった。

自分と向き合い、自分のことを理解する時間が欲しかったんです。

世の中のお母さんはみんなそうだと思いますが、子供が生まれた瞬間から、母親は
「〇〇くん/ちゃんママ」という、新しい名前を持ちます。

初めは慣れませんが、どんどん、削られる睡眠、自分自身と向き合う時間がない生活を繰り返すと、本当に「名無しの権瓶さん」状態になってしまう。

”I(わたし)”としてのアイデンティティがなくなってしまうんです。

そうなるとどうなるかと言うと、
・自分が何を大切にしていて
・何をしたくて
・誰と生きていきたいか
ということが、自分でわからなくなってしまう。

私も、多忙の中、分刻みで生きていたのもあり、自分のやりたいことがよくわからなくなっていました。

自分という人間がどういう人間なのか、きちんと理解できていない気がしたんです。

だから、一旦会社を辞め、自分と向き合う時間が欲しいと思いました。

会社を辞め、毎月のローンの支払いはもちろんあります。

でも、今まで会社員として14年間頑張ってきた自分へのご褒美として雇用保険というものがあるので、しばらくは失業手当をもらえば払えます。

あとは、自分の貯金を少し切り崩し、夫にもう少し家計に貢献してもらえるよう働きかければ、半年ぐらいは生活していけると思ったんです。

そんなこんなで、6月末に会社員人生を卒業しました。

卒業し、今2ヶ月経ちました。

今は、本当に自分の好きなことだけ、ワクワクすることだけ考えて生きてます。

まだ、1円もお金にはなっていません。
でも、具体的に動き出せば、自分の人生はどんどん変わっていく。会社員時代には感じられなかったこの自由。

どんどん人間らしさと取り戻しているような気持ちです。
自分のことも以前より深く理解し、好きになりました。
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これから、沢山失敗することもたくさんあるでしょう。

でも全く後悔はないと思います。
死ぬ気でやればなんとかなる。

私の姿を通して挑戦する勇気を感じてくださる方が一人でもいらっしゃれば嬉しいです。

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