子供の国語ノートから学ぶこと
昨晩見つけた長男の国語ノート。
今、絵本でもお馴染みの『スイミー』を授業で習っており、
授業ではノートにこう書いてありました。
「めあて:
スイミーのしたことや言ったことに気をつけて読み、スイミーに言ってあげたいことを考えよう。」
つまり、主人公スイミーへの手紙を書いてみよう、という授業内容でした。
そこで長男が書いた手紙がこちら。
「スイミーへ
スイミー つらい時、たのしい時、いろんな時間があったスイミー、さいごに大きな魚をおいだせてよかったね。
それは、スイミーがゆう気を出して赤い魚をなかまにして、大きな魚に立ちむかうゆう気があるからこそ 大きな魚を追い出せたんだよ。
すごいね、スイミー。」
我が家はいつも18時半帰宅、21-22時就寝というスケジュール。
私は3-4時間程度しか子どもと過ごす時間がありません。
長男は宿題を学童でやってくるので、私は夕飯後に丸つけをしてやる程度しか
子供の勉強を見てやれていないのが現状です。
宿題を見て、
「今学校でこういうことをやってるのねぇ」
と把握する程度で、一緒に教科書を見ながら復習したりする時間がとれていません。
そんな長男の勉強。
昨晩は長女が泣いて暴れて大変だったので、丸つけは子供達の就寝後でした。
そこで、ランドセルから彼の教科書やノートを出してみてぱらぱらとめくって中身を見てみました。
一生懸命、毎日勉強頑張っているんだなぁ、と思いながら。
すると、国語ノートに一生懸命上記の文章が書いてあり、
スイミーを思う愛情溢れる言葉と、授業中座っているだけでも大変であろう長男が一生懸命考えたその文章に感動し、夜な夜な涙をしてしまいました。
自分の気持ちを言葉にできるようになり、そしてそれを自分の文字で文章にして表現ができるようになり、
そしてその文章がこんなに温かい言葉なのかと・・・・。
そして、スイミーの授業の最後には
「めあて:スイミーを読んだかんそうを書こう。」
とあり、こちら。
ぼくは、スイミーが赤い魚をなかまにしたばめんがすきです。
どうしてかというと、ぼくもすぐともだちを すぐつくれるから
スイミーとにてるからです。
我が子が書いた文章ですが、これには笑ってしまいました。
と同時に、
「誰とでも友達になれる。友達をつくることがうまい。」
と自分を客観視できているところに感心させられました。
私は今では今はまだマシになりましたが、昔は大の人嫌い、人見知りでした。
一方、長男は一人で公園へ行っても友達をつくって帰ってくる、誰とでも仲良くなれます。
そんな彼に以前、友達をつくるコツを聞いてみましたが、彼はこう言っていました。
「声をかける前にね、10秒数えるんだよ。」
その理由を尋ねてみると、
「その間に一生懸命勇気を溜めるんだよ。自分にはできるって。」
そして相手が10人だろうと声をかけるのだそうです。
ただやみくもに声をかけているわけではなく、そこは小さな勇気を溜めていたんですね。
そういう勇気を積み重ね、沢山友達をつくっていつも公園で楽しく遊んでいる長男。
このスイミーの感想の裏には、そんな彼の努力が隠れており、
それを思うだけでもまた涙が止まらない私。
子供の勉強を見る時に、
「ちゃんと授業についていけているのか?」
「間違えたところが頭に入っているか?」
等と、どうしても周りと比べたり、学習能力の向上にばかり目がいってしまいがちですが、
こうした子供自身のアウトプット内容に目を向けてみることも大切だと感じました。