心に響く言葉がけ
私には、子供達にして欲しい習慣があります。
それは、
「ポジティブ思考(=前向き思考)」
です。
「毎日幸せだなぁ」
と思えるレベルが理想的ですが、
そこまでいかなくても、何か小さな失敗や予測不能な事態が起こった時に
「あぁ、僕は/私は運が悪い」
「はぁ、、最悪だ」
と絶望せず、這い上がってこられる捉え方をして欲しいと思っています。
私は、子供が何かを失敗したり、
親である私自身が失敗してしまったり、嫌なことがあったり、
身が削られるようなことがあったりすると、
それを題材に子供達と話すようにしています。
例えば、
先日長男が、学童でドッヂボールをしていた時の話。
ボールを蹴るのは上手い長男は、昨年1年間ずっと腕の骨折が続いていたこともあり、
ドッヂボールに参加できず、ボールを投げることがあまり上手くはありません。
そこで、上級生から
「お前はザコ中のザコだ!」
とバカにされたそうです。小学生あるあるですね。
言われた本人は、うまく投げられない自分にイラ立ち、バカにされたことで自信を失くしていました。
その話を怒りながら私にしてくれ、私は彼にこう声をかけてみました。
「人より上手くなりたいなら、人の倍以上も練習する必要があるよ。
ドッヂボールが上手くなりたいなら、ママが毎日夜ご飯の後にドッヂボールの練習付き合ってあげるよ。
でも、ドッヂボールに限らず、人にバカにされたくないなら、
誰にも負けない自分だけの強みを磨く、っていうのも手だよ。
例えば、あなたは走るのが誰よりも速いんだから、
それを武器にすればいいよ。
1年生の時も、最初はミックス(←我が家ではハーフを「ミックス」と呼んでいます。)だからってバカにされたけど、
あなたが誰よりも走るの速いって皆見てから
バカにされることが少なくなったでしょ?
そういう凄いところを磨けば自信も持てるし
お友達もバカにしにくいよ。」
それからも、長男は上級生から毎日バカにされ続けてはいるようですが、
「走ることならアイツに負けない」
という気持ちを持つと共に、
「あいつよりボールがうまく投げられるようになってやる」
と思って毎日練習しています。
こうした子供への言葉がけ。
毎日聞いてるのか聞いてないのかわからないと半信半疑でしたが、
昨日心に届いていると思った出来事がありました。
それは昨晩のこと。
夕飯のカレーを食べていた長女が突然床に嘔吐しました。
味や匂いに敏感な長女は、カレーの肉を炒める際に使われた少量のコショウを「辛い辛い」と言っていたと思ったら、
身体が受け付けなかったようで、突然吐き出したんです。
私はその時、食べ終わった次男の椅子やテーブル、
床の食べこぼしを綺麗にしていた最中でした。
(長女は食べるのが遅いので、最後テーブルで一人食べていた、というシーンです。)
私が思わず、
「あぁ・・・・ママのやること増えた・・・」
と小声で口にしてしまいました。
(これは完全に自分中心の考え方で、言った後に反省し長女には謝りました。)
長女は具合が悪いわけではなく、
肉が辛くて吐いただけなので、吐いてすっきり。
私は汚れた床と娘の食べこぼしの残るテーブル、床を綺麗にしながらため息をついていました。
すると、そこに長男がやってきて言いました。
「ママ、床が綺麗になったと思えばいいよ。
ほら、床のお掃除ができて気持ちいいね!」
この言葉に私はとても救われました。
「なんていいこと言ってくれるの~~~!
ありがとう。
床掃除しなきゃって思ってたから、ちょうどよかったね!」
と私が言うと、
「ママがいつもポジティブだから、僕も真似したんだ~」
と。
惚れてまうやろーーーーーーーー!!!!
いつも私が何気なく口にしていたのが
長男にいい具合に伝染したのかな。
日頃、こどもへの声掛けは、
(特に男の子は)聞いてるのか聞いているのかわかりませんが、
ちゃんと心に届いていたのだなぁーと感じました。
長男は、以前もこちらの記事に書いた通り、
www.reachout-3s.com
何かにつけてタイミングが悪く、周りに誤解をされやすいがために、
本人が空回りしてしまったり、周りに「あなた大丈夫?」と問題児扱いされることが多いです。
その1つ1つの出来事は、起きたその時は辛いかもしれません。
でも、それを人生の「レッスン」だと捉える術を子供へ伝えることで、
子供も、今後の人生の乗り越えていくバネのような心を身に着けて
いって欲しいな、と感じます。
特に、私の子供達の場合は日本ではまだ少数派のいわゆる「ハーフ」です。
(そしてこの「ハーフ」という表現、未だに抵抗があります・・・)
今も学校や公園で
「外人!(←あなたも日本から出れば外人ですよ!)」
「アメリカ人!(←”外国人=アメリカ人”って何十年前の話?!)」
と日常的に言われ続ける子供達。
今後もそういうことを言われ続けることも多いでしょう。
そういう時に、少しでも身についているこうした発想、捉え方の転換が
彼らが人生を逞しく生きていく上で役立っていけばと感じます。