3児の母、夢への階段を上る~ワンオペママでも起業~

20年6月に会社員を卒業。起業を志した3児の母が夢を叶えるための行動を綴るブログ。

【レビュー】社会を変える社会起業家

おはようございます。

夏のような暑い1日の始まりです💥💥💥

朝晩は窓を開けるとまだ涼しいので、
我が家はエアコンなしで過ごせてますが、夏は近いですね、、、、。
(その前に梅雨か、、、、)

さて。

今日は本のレビューです。

本を読みたくても寝落ちしてしまう私の日々。

そんな時は家事をしながらKindleで耳読。

今日は社会起業家であり、フローレンスの駒崎弘樹さん
www.komazaki.netのこちらの書籍。


一言でいうと、起業ノウハウ本ではなく、

駒崎さんの生い立ちから起業し、現在に至るまでのドラマが書かれた自伝に近いかな、と感じます。

ユーモアたっぷりの文章はとても面白く、耳読でAIが読み上げしてくれる抑揚のない読み方でも、笑いが止まらない場面が何度もありました。

読み物としてもとても面白いです。


「起業家」とは一般的なイメージで、株式会社を創立し経営する人を指しますが、

「社会起業家」というのはどのような方々を指すのでしょう?

Wilkipediaによると、、、

社会起業家(しゃかいきぎょうか)は、社会変革(英: Social change)の担い手(チェンジメーカー)として、社会の課題を、事業により解決する人のことを言う。 社会問題を認識し、社会変革を起こすために、ベンチャー企業を創造、組織化、経営するために、起業という手法を採るものを指す。

社会起業家は社会問題解決のために、起業という手段をとりそれを運営する方々のことをいうそうです。

その中で著者の駒崎さんは、お母様がベビーシッターという職業柄、
働く母親達の課題というのを、身近に感じてきたそうです。

そして、お母様のお客様で双子のお子さんを持つシングルマザーの方が、

「お子さんの病気の世話で1週間仕事を休んだことを理由に解雇された」

と聞き、保育の場面における病児保育の必要性に目を向け、

それを解決するために事業を始められました。

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それまでITベンチャー企業の社長をやっていた彼が、代表を辞め、NPOフローレンスを立ち上げたのです。

ところが、株式会社とNPOは手段は異なるだけでなく、

助成金申請一つをするだけでも、社会の取り巻きや扱いが著しく異なり、チャレンジの連続。

企業と比較するとコンサバな役所等からは毛嫌いされ、2万円の資金調達一つにしても苦労の連続。

そんな中でも、自分の社会的ミッションを果たすべく、

企業経営で培われた経営力とコスト感覚を発揮し、

今も事業を拡大していらっしゃいます。



私は、この本を読むまでは病児保育というのは、

現在保育園を運営している社会福祉法人が必要に応じて少人数預かってくれる保育で、

預かり先も少なく、突発的に預けるのは難しい上、預けると二次感染で別な病気を移されてしまう、

というイメージがあり、利用したことはありませんでした。

また、病気の時ぐらいは一緒にいてあげないとダメな母親のような気がして、

選択肢として考えたことはありませんでした。

しかし、仕事をしていると子どもの発熱、感染症により重要な仕事の時に会社を休まないとならない場面は多く、

その度に周りは理解してくれているとはいえ、

次回から重要な案件を任されてもらえなくなったりと、

子どもの病気による休みは、仕事上不利に働くといっても過言ではありません。

私も、一昨年に米国出張を予定していましたが、出国一週間前に長女がインフルエンザにかかり、

私も感染している可能性もあるから、と出張は別なスタッフに変わり、それ以来出張の声はかからなくなりました。

ですが、このフローレンスさんの病児保育サービスは、

共済のような掛け金制で、家に来てくれる在宅サービスなので、

ワーキングマザーにとっては有難いサービスですよね。

かけがえのない子どもが、「休むリスク」と考えられがちな悲しい現実を解決してくれるんですから。

私も、もっと早く知っていればよかった・・・。


この書は、一人の若者が社会問題を解決すべく立ち上がるという読み物という意味でも十分面白いのですが、

私個人として一番勉強になったのは、駒崎さんの自分との向き合い方。

加えて、やりたいことを映像化するぐらい鮮明に思い描くことで、
それを確実に形にしていく力です。

駒崎さんは自分と向き合い際、

頭のなかにあるグチャグチャした問いをノートに書かれます。

それは受験勉強中に小論文の先生が言っていた言葉、

考えるときは頭のなかだけで考えてはいけない。
必ず手も一緒に動かすことだ

に起因しているそうです。

「自分は何がしたいのか」

「今の何が嫌なのか」

そういった問いをとにかくノートに書き出し、自分と向き合います。

「言葉が認識を生んで、
認識がアクションを生むの。
アクションが変化を生む」

という、某記者の方の言葉や、

「あなたが見たいと思う変革に、あなた自身がなりなさい」
マハトマ・ガンジー

というガンジーの言葉を胸に、

とにかくノートに書き出し、それを夢で見るほどクリアな映像でイメージをするんです。

すると、それを現実にすることができる、

と駒崎さん率いるフローレンスの皆さんが体現されています。

起業家になるかどうかは別として、

これから何をしたいか迷いのある方を含め、

学生、会社員、起業家、主婦。

何方でも参考になる本だと思います。

今月中ならKindleの方がお安いですが、端末やアプリをお持ちでない方は、文庫本も出ていますので、

涼しい室内で読まれてみてはいかがでしょうか。