男の子の国語力を伸ばす方法
あなたのお子さんは男の子でしょうか?
女の子でしょうか?
我が家は男が2人、女が1人です。
男の子と女の子を育てていて感じますが、男の子は
大変。 笑
子供の性格にもよりますが、うちの長男は今1歳の次男よりも
いまだに一番手がかかります。 笑
今は大分理解しましたが、長男が生まれた時は本当に理解できなくて
しんどかったです、色々。
とにかく元気、とにかく動く動く。
椅子に座ってても、足は踊ってるし。 笑
女の子と比較すると、言葉で気持ちを伝えたりするのも苦手な子が多いので、
女の子と比較するとその分手が出がちで、常に身体が動いています。
実際、言葉の発達もゆっくりだと言われています。
同級生の女の子を見ていても、言語能力がやはり女子は高い。
未就学児はまだ男女差がそんなに無いのでいいですが、
小学校へ上がると一気に女子は後輩OLのように口が達者になり、
男女の言語能力差は顕著になってきます。
(小1男女の精神年齢差は、小1と小6ぐらいの差、
といわれているのもあるでしょうけども・・・。)
そこで男の子ママが気になるのは、子供の国語力だと思います。
どうやって伸ばしたらいいでしょう?
学校での学習、ちゃんとわかっているか不安になったりしますよね。
でも、男の子の特徴に合わせた日頃のちょっとした習慣、心がけで
男の子の国語力は伸ばせます。
うちの長男は、じっと座ってるのが嫌いなので授業が嫌いです。
でも、家庭で意識的に言葉を伸ばすような心がけをしていたら、
「言葉の表現が豊かだね!」
と褒められたり、
漢字のテストがクラスで1人だけ100点だったり、
学習能力も少なからず上がってきたみたいです。
でも、私の狙いはそこではなく
「漢字覚えるの楽しい!」
「言葉を覚えるの楽しい!」
「本を読むの楽しい!」
と、言葉を覚えること、言葉を使って理解することが苦にならない
ようにすることでした。
そこは、本人も楽しんでくれているので授業で座っていること
意外は楽しいみたいです。
前置きが長くなりましたが、ここからは私が実践した方法を
共有させていただきます。
幼児期からやっていたこともあるので、何方かのご参考になれば幸いです。
国語力って?
まず、国語力って何でしょう?
漢字が沢山知っていることでしょうか?
国語のテストで満点をとることでしょうか?
本を沢山読めることでしょうか?
色々な定義がありそうですが、私が思う国語力は
「文章から書き手が伝えたいことを読み取る力」
だと思います。
これは、ただ文章が読めるということではなく
「文章から要点を抜き出せ整理できる力」
「書き手の心情、意図を感じ取れるイメージ力」
ということではないか、と思います。
男の子の特徴
男の子ってどんな特徴があるでしょうか。
以下、うちの長男、次男、友達を見ていての印象です。
- とにかく言葉よりも身体が動く。
- とにかく耳が聞こえてない、返事しない。
- 集中すると没頭、その一方興味のないことへは全く集中しない
- あっちへこっちへと興味のおもむくまま
- とにかく怪我が多い。
- 段差さえあればとりあえず上ってジャンプ。
- 行動が派手なのに、心は繊細。
- 何かにつけて「うんこ」「おしっこ」「ちんちん」
- 年齢関係なく何でも競う。相手が2歳以上なら手加減なし。
- 刺激的な遊びが好き。妹と人形遊びをしていても、突然リカちゃんが戦い出したり、事故が起きたりする。→妹と喧嘩。
数えればきりがないですが、「とにかく」を沢山つけたく
なる程(笑)、宇宙人のような存在です。
男の子の特性をどう生かすか?
男の子であれば生まれながらにある特性なんですが、これを
うまい方向へ生かしてあげられないでしょうか。
私は女性だし大人なので、男性で子供である息子達から見る世界を完全に理解できたりはしません。
でも、これらを強みとして生かしてあげることはできないでしょうか。
答えは、できる、です。
上記の特徴をポジティブに捉えると以下のようになります。
- とにかく言葉よりも身体が動く。
→行動力がある。
- とにかく耳が聞こえてない、返事しない。
→集中力が非常に高い。
- 集中すると没頭、その一方興味のないことへは全く集中しない
→興味を持つきっかけを作れば、高い集中力が継続できる
- あっちへこっちへと興味のおもむくまま
→場数が多い、手数が多い分、選択肢が増える
- とにかく怪我が多い。
- 段差さえあればとりあえず上ってジャンプ。
→リスクを恐れない挑戦力
- 行動が派手なのに、心は繊細。
→頭でっかちになりにくく実行力が高い
- 何かにつけて「うんこ」「おしっこ」「ちんちん」
→何でも笑いに変えてしまう明るさ、ユーモアがある ←無理があるか?!(笑)
- 年齢関係なく何でも競う。相手が2歳以上なら手加減なし。
→競争力、向上心が強く上昇志向
こんな男の子の国語力向上を目指すのであれば、
- 沢山の文章に触れる。表現できる言葉(表現、漢字)のストックを増やす
- 相手の気持ちを感じ取れる力を養う
ということにフォーカスするといいのかなと思います。
男の子の特徴でもある、競争心を利用でき、飽きずに手軽な方法がいいかと。
我が家では、あまり意識はしていなかったですが下記の心がけをしていますので、あなたの子育ての参考になれば嬉しいです。
我が家で実践!男の子の国語力を伸ばす方法
1)親子の会話を丁寧に
まず一番大切だと思うのが、親子の会話を無下にしない、ということ。自分が「~ていうか~」のような話し方をしていると、
子供もそれを真似し始めます。
子供は親の鏡ですので、使っている言葉もそのままコピーされてしまいます。
そのため、私は子供と会話する時は可能な限り、子供の目を見て丁寧に会話をするようにしています。
例えば、こういう会話。
子供「今日さ、リレーの選手に選ばれたんだよ」
自分「よかったね!」
これはこれでいいと思います。
でも、私はなるだけ子供へ質問をするようにしています。
こんな感じです。
子供「今日さ、リレーの選手に選ばれたんだよ!」
自分「すごいね!他に誰が選ばれたの?」
子供「〇〇くんと、△△くんと、□□くん!」
自分「クラスで4人なんて凄いね!!選手はいつ練習時間があるの?」
子供「毎日給食前に体育館でやるんだって。」
なるだけYES/NOで終わる質問ではなく、
OPEN QUESTIONと言われる、
いつ、どこで、誰が、何を、どのように
等の情報を引き出せる質問をして、聴きだすようにしています。
会話は言葉のキャッチボールなので、こうして言葉を受け取り発信する力を養う練習になるのではないかと思っています。
「どんな話だったの?」
「何をしたの?」
という質問をすれば、要約して話そうと頑張るでしょう。
まとまらなければ、親が
「つまり、こういうことだったんだね。」
とサマリーにしてやればいいんだと思います。
会話は、インプットしながらアウトプットする最高の方法です。
子供へ少し難しい質問をすると、説明しようと頑張りながら
「なんて言うのかなぁ。え~っと、え~っと・・・」
と言いながらも言葉を探したり、比喩表現を使ってみたりと、子供ならではの面白い表現が飛び出したりするので、親としても話していて面白いものです。
また、親子の会話で私が気をつけていることがもう1つあります。
それは、「言い間違いは指摘する」ということ。
小学校へ行くと初めて聞くワードを耳にして、なんとなく理解している言葉というのが増えてきます。
それをうちの息子は間違った文脈でとにかく使ってくるので、
「こういうことを言いたかったの?そういう時は〇〇って言うんだよ」
と傷つかないように教えるようにしています。
そうすることで、子供自身も覚えていきます。
私もよくわからない単語があったりするので、そんな時は一緒に辞書で調べたりします。
2)しりとりで言葉ゲーム
今度は子供のボキャブラリーを増やす遊びです。
一番手軽なのが、しりとりです。
我が家も、入浴中、寝る前に毎晩のように長男、長女、私でやっています。
ただのしりとりでもいいのですが、少し制限をつけて行うと面白いです。例えば、
「3文字しりとり」
「動物しりとり」
「人名しりとり」
「国名しりとり」
等。何でもいいので少し制限をつけます。
ボキャブラリーの少ない子供達は行き詰ってしまうこともあるので、
そういう時は無理やり考えさせず、
辞書使ってOK
辞典で調べてもOK
とします。こうすることで、辞書や辞典で調べる練習にもなるので
一石二鳥です。
しりとり、侮るなかれ。
うちの長女もボキャブラリーが少なかったのですが、毎日しりとりを
していたら、少し語彙が増えてきたように感じます。
3)漢字カウントクイズ:
次に、漢字を勉強中の小学生男子の闘争心に火がつくような遊び。
突然ですが、あなたのお子さんの好きなテレビ番組は何ですか?
それはオープニング等テーマソングがあるものでしょうか?
子供の番組、映画等は大抵がテーマソングがあり、歌詞が画面に表示されます。
そこで子供の出番です。
我が家では、長男がその歌の間に知っている漢字をカウントします。
歌なので、2分程度の間にどんどん歌詞が切り替わっていきます。
でも、好きなテレビ番組であれば歌詞も覚えてますし、苦にはなりません。
歌詞も覚えているので、知らない漢字が出ていても歌詞から読み方がわかるので
視覚と聴覚で漢字と音を一致させ学習します。
限定された時間内で宝探しをするゲーム感覚で子供は楽しんでいます。
うちの長男は、これを毎回やっており
「僕の知ってる漢字が〇個あったよ!」
と報告してくれます。
これは興味の範囲内で競争やゲーム感覚が強いので、毎度ハマっています。
男の子ならではかもしれません。
ボーっとテレビを観て暇つぶしするのではなく、テレビも一工夫で学習の場になります。
4)おつかい
社会勉強も兼ねて、私はたまに長男をおつかいに出します。
おつかいに関しては、以前こちらの記事に書きました。
自立した子にするためには必要なことだと思います。
https://www.reachout-3s.com/entry/2019/06/25/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%A7%E6%B0%97%E3%82%92%E4%BB%98%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%93%E3%81%A8www.reachout-3s.com
ここでも国語力を伸ばす工夫が。
それは、「買い物リストを自分で書かせる」です。
我が家では会社で使っているようなポストイット(付箋)に
長男が自分で買うものを書いていきます。
そこでちょっと背伸びをして
「牛乳の”牛”っていう漢字書けるよ!」
「大根の”大”って大きいっていう漢字でいいっけ?」
と漢字と平仮名を混ぜて書こうとします。
たまに、当て字のように漢字のないカタカナの食べ物に
習った漢字を当て込もうとしていることもありました。
彼の中では「一つの意味、一つの言葉≒ 一パターンの漢字」
だと認識していたんだそう。
漢字の意味がわからないので、音が合っている漢字を当てて使えると思っていたようで・・・。(面白いですよね、子供の発想。)
実際書いてみると文字も覚えますし、どういうふうに書けば
自分で見やすく書けるのか、
ということも体感できるので、おつかいに行ってもらう時のリストは本人に書かせるようにしています。
5)本の読み聞かせ
これは皆さんが実践されていることだと思います。
うちの子供達は、絵本が好きです。
よく図書館へ連れて行っていたこともありますし、
保育園時代からよく先生が読み聞かせをして下さっていたことも理由として大きいです。
今も毎晩寝る前の絵本の読み聞かせは行っています。
この読み聞かせ、何がいいのかというと
色々な登場人物の気持ちを疑似体験できることなんです。
物語であれば、その世界を疑似体験できます。
主人公に感情移入したりできます。
男の子が好む遊び(外遊び、戦いごっこ)は、空間認知能力等の理系脳を刺激しても、
女の子のお人形遊びやままごとのような、相手の気持ちを感じ取ったり何かを疑似体験したりする遊びが少ないです。
その為、物語を読んでいても、主人公の気持ちになって考えることが難しいことが多いといいます。
それを、親が感情豊かに読み聞かせることで、子供も感情移入しやすくなってくると私は感じています。
うちの長男が最高に感情移入した絵本の中に、
『おこだてませんように』
といういつも怒られてばかりいる小学生の少年の物語があります。
この絵本はまさに長男を描いたような本で、とても感情移入して最後は涙目になっていました。普段の自分の気持ちを代弁しているような気持ちになったのだと思います。
こうした自分が感情移入できる本というのは、必ずどこかにあるはずです。
こうした本との出会い、それで感情を育てるということは子供が小さい今のうちだと思いますし、毎日1冊でもできることなのでおススメです。
以上、我が家で実践している男の子の国語力の伸ばし方を
紹介させていただきました。
私は言語学の専門家でも学習塾の先生でもないので、
実践ベースでしかありませんが、今のところ長男の国語力が
伸び悩んでいるという印象はありません。
これも合う合わないがありますが、もしあなたのお子さんにも
使えそうなものがあれば、今日からでも取り入れてみてはいかがでしょうか。
↓↓今回はこの本からヒントをもらったので、ご興味ある方は読んで
みてください。↓↓
『男の子の国語力の伸ばし方』